仏と共に千歳の坂を往く…
地蔵院の歩み 〜 開山一二〇〇有余年 〜
当山は、京都府長岡京市金ケ原の丘陵地の入口あたりにあります。約一二〇〇年前、金原寺の別院(当山の本尊『阿弥陀如来立像・平安時代作』の台座に「本山金原寺当仏」の墨書あり)として、伝教大師によって開山されたと伝えられています。
金ケ原陵は、承久の乱から南北朝に至る、中世王朝が激動する波乱万丈の政治ドラマの舞台となった場所(金原寺の法華堂に土御門天皇の遺骨を安置したことに始まる)で、そして、その遺骨を納めたのが当時、金原寺の別院であった当山だったそうです。
土御門天皇の父・源通親の系譜を辿ると、養子として『証空』の名があります。宗祖・法然に弟子入りし、後に西山派の流祖となる西山上人です。
応仁の乱で類焼し、更に山崎合戦で兵火にかかり、享保年中に現在地へ移転してきました。以後、代々浄土宗の僧が住持したことで、西山浄土宗・総本山『光明寺』の末寺となり、現在に至ります。
地蔵院 年表
大同年中(806-810頃)
開山〈開基・伝教大師〉
応仁〜文明(1467-1477頃)
応仁の乱で焼失
天正十年(1582)
山崎の合戦で兵火に
亨保年中(1716-1735頃)
現在地へ/光明寺の末寺に
平成六年(1994)
ご本尊を修復
ご本尊:阿弥陀如来(立像)
◆ 電車 阪急電鉄・京都線〈西山天王山駅〉から徒歩【約20分】 ※ 車(タクシー)【約5分】
◆ バス 阪急バス・49系統〈金ケ原中〉 はっぴいバス・西コース〈金ケ原湯川酒店前〉から徒歩【約10分】
◆ お車 京都縦貫自動車道〈長岡京IC〉から【約5分】 ※ 駐車場までご案内します。到着時にご連絡ください。
©2015-2024 龍王山 栄照寺